2020年12月06日

Edward D. Hoch’s McMillan and Wife エドワード・D・ホックの『署長マクミラン』

Edward D. Hoch’s
McMillan and Wife

img006 (2).jpg

screenshot000.jpg

エドワード・D・ホックの『署長マクミラン』

 皆さま、こんにちは。
 めとろんです。

 新型コロナ・ウィルスの第三派襲来と、緊迫した情勢の中、相も変わらずマイペースの当ブログ、今回は、エドワード・D・ホック氏の短編小説を原作とした、TVシリーズ『署長マクミラン』McMillan and Wife(1971-77)の3エピソードについて、気楽に語ってみたいと思います。

 ロック・ハドソンがダンディな警察署長に扮し、美しい素人探偵の妻サリー(スーザン・セント・ジェームス、後に降板)と、数々の難事件を解決。ここに、『名探偵登場』(1976)のナンシー・ウォーカー演じる、家政婦ミルドレッドが絶妙の活躍をする仕掛けも心憎い。   
 弁護士であるマクミランが、異例の署長に就任!であり、ある意味、浮世離れした彼が関わる事件の数々は、裁判劇としての特質も取り込んだ(特に初期)このシリーズ。
『刑事コロンボ』『警部マクロード』と同じく、「NBCミステリ・ムーヴィー」枠で放送されたシリーズであり、脚本は、ピーター・S.フィッシャーウィリアム・ドリスキルハワード・バークスティーヴン・ボチコ…と『刑事コロンボ』の名作群を支えた面々が顔を揃えています。スーザン・セント・ジョーンズさんも可愛くて、ぜひ全編観てみたい…と思わせる魅力に満ちています。


続きを読む
posted by めとろん at 18:20| 千葉 ☁| Comment(2) | ミステリーTVムーヴィー | 更新情報をチェックする

2020年11月12日

正塚の婆さん('63) 橋本忍脚本の、骨太な裁判劇 《ミニコラム》

正塚の婆さん('63)

《ミニコラム》

124820682_399018361270825_1634398773912362755_o.jpg

screenshot001.jpg

橋本忍脚本の、骨太な裁判劇 

 皆さま、こんにちは。
 めとろんです。

 未だ続くコロナ禍も、第二波、第三波が危ぶまれる昨今。
 緊迫感は衰えることなく、現代にも通ずるこの橋本忍さんが脚本を担当した、世にも歪なる裁判劇…そのあまりに日本的な、骨太なドラマを、顧みたいと思います。


続きを読む
posted by めとろん at 01:53| 千葉 ☀| Comment(0) | ミステリーTVムーヴィー | 更新情報をチェックする

2020年07月07日

Bookworms 本の虫々 ~愛しい本たちに、感謝を込めて~

Bookworms
本の虫々

S__121012228_0.jpg

~愛しい本たちに、感謝を込めて~

 皆さま、こんにちは。
 めとろんです。

 本年の初めに、思うところあり、9年間お世話になったTwitterを卒業。
 現在、Facebookに日々の「気づき」等を掲載しています。
 今後、そのFacebookでの活動も、このブログに載せていきたいと思っております。
 よろしくお願いいたします。

 さて今回は、Facebook上で盛り上がりを見せた「ブックカバーチャレンジ」なる企画をご紹介させて頂きます。
 ある日、親しい友人から、唐突ながらも丁重にバトンを渡された私は、そこでこの企画のルールを熟読し、参加させて頂くことにしたのです。

続きを読む
posted by めとろん at 16:34| 千葉 ☔| Comment(2) | その他 | 更新情報をチェックする

2020年05月14日

【旧版】 めとLOG ミステリー映画の世界 五十音順 INDEX

めとLOG~ミステリー映画の世界
metoLOG : The World of Mystery Movies

五十音順 INDEX


The20Third20Man.png

( 2022.3.10 更新 )

http://metolog.seesaa.net/article/485941046.html?1646884820

※更新版は、移動しました。




posted by めとろん at 17:22| 千葉 ☀| Comment(0) | ミステリー映画・洋画 | 更新情報をチェックする

2020年05月10日

《ミニコラム》巨大な魚の腹の中から ~ La route de Salina 渚の果てにこの愛を 

《ミニコラム》

Du ventre d'un poisson géant
   巨大な魚の腹の中から

2020-05-10 (2).png

La route de Salina('70)
渚の果てにこの愛を



 皆さま、こんにちは。
 めとろんです。

 新型コロナ・ウィルスが猛威を奮う今日この頃。
 自宅に居る時間が増えたからと言って、落ち着いて映画を観たり、文章を書いたり…という気分にはなり難い、居心地の悪さのなかで、時間だけがゆっくりと過ぎていく午後。
 こんな時は、スコーンと抜けたような、明るい映画ではなく、気怠いこんな一編を選んだ方が、不安に寄り添うように心落ち着く気がします。

 そんなわけで、今日の《ミニコラム》は、クエンティン・タランティーノ監督の『Kill Bill Vol.2』で<引用>された事でも有名な、『渚の果てにこの愛を』について、少々語ってみたいと思います。
 お付き合いください。


続きを読む
posted by めとろん at 15:29| 千葉 ☁| Comment(2) | ミステリー映画・洋画 | 更新情報をチェックする

2020年03月18日

Cell 13 『13号独房の問題』 フットレル原作 ~『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』~ 《ミニコラム》

Cell 13
13号独房の問題

Cell 13.png

ネズミは友達.jpeg

~『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』~

<ミニコラム>

皆さま、こんにちは。
めとろんです。

先月、80歳で父が逝きました。
長らく闘病してきた肝細胞癌から解放され、眠るように亡くなりました。
哀しむ間もなく、兄と2人で葬儀の準備に取り掛かり。
ポツンと残された携帯の電話帳を調べると、父の数十年来の親友の名前があり、その携帯からさっそく連絡してみました。
呼び出し音はするので、相手の携帯は生きているよう。でも、電話には出ず。
その後、何度か電話をするも。電話は答えてくれず。
つながれば、何とか葬儀に出席してほしい…。
さて告別式の前夜、ハッと気が付くと、父の電話にくだんの方から着信履歴が残っていました。申し訳なく思い、折り返し掛けたのですが、これまたつながらず。
残念ながら、結局そのままで…告別式を終え、瞬く間に数日が過ぎました。

続きを読む
posted by めとろん at 16:20| 千葉 ☀| Comment(4) | ミステリーTVムーヴィー | 更新情報をチェックする

2020年03月15日

花束を君に ~誉田龍一先生のこと~

花束を君に

E8AA89E794B0E58588E7949F.jpeg

(左=誉田龍一先生 俳優の武藤直樹氏と)

~誉田龍一先生のこと~

 皆さま、こんにちは。
 めとろんです。

 
 誉田龍一先生が亡くなりました。

 約12年前、2008年の春に、このブログの『消えた花嫁』の記事に温かいコメントを寄せて頂きました。
 誉田先生は、『消えずの行燈 本所七不思議捕物帖』の単行本が出て半年ほど…新進気鋭の時代ミステリ小説家として、鮮烈なデビューをされた頃でした。


続きを読む
posted by めとろん at 10:46| 千葉 ☀| Comment(4) | その他 | 更新情報をチェックする

2019年08月09日

劇団フーダニット創立20周年記念公演『六人の令嬢』 C・B・ギルフォード作

劇団フーダニット創立20周年記念公演

六人の令嬢
Bull in a China Shop

img001.jpg

at タワーホール船堀

『ヒッチコック劇場』と、エラリイクイーンズマガジンと…


 皆さま、こんにちは。めとろんです。

 今回は、江戸川区を拠点に活動する、稀有なるミステリ劇専門劇団、「劇団フーダニット」の創立20周年記念公演、『六人の令嬢』(C・B・ギルフォード 作 松坂晴恵 訳)の感想を、綴って参りたいと思います。
 さすが、創立20周年記念公演だけあって、カラー刷りの豪華パンフレットに、劇団フーダニット広報部・松坂健氏による
「陶器屋さんに猛牛を連れてきてはいけません! 舞台『六人の令嬢』たちについて」
 …という解説文が掲載されているのですが、そこには本公演を行うきっかけとなった、ある感動的な経緯が記されています。
 ぜひ、ご一読をお勧めしておきたいと思います。



続きを読む
posted by めとろん at 21:58| 千葉 ☁| Comment(2) | ミステリー舞台劇 | 更新情報をチェックする

2019年04月12日

めとLOG 13th Anniversary ピュアーマリー公演『エラリー・クイーン ミステリーオムニバス~観客への挑戦~』

めとLOG 13th Anniversary

ピュアーマリー公演
『エラリー・クイーン 
  ミステリーオムニバス~観客への挑戦~』


F07E6560-F027-44A2-956B-3069470C3581-thumbnail2.jpeg

at 全労災ホール/スペースゼロ
 2019年4月11日(木)~4月14日(日)

 皆さまこんにちは、めとろんです。
 またまた久しぶりの更新です。

 ブログ創設13年のお祝いも兼ね。(笑)
 今回は、レヴィンソン&リンクの傑作戯曲『殺しのリハーサル』を幾度にもわたり成功させてきた、ピュアーマリーさんが、新たに挑む推理劇『エラリー・クイーン ミステリーオムニバス~観客への挑戦~』を、観劇してきた感想を、少々述べてみたいと思います。


続きを読む
posted by めとろん at 17:31| 千葉 ☔| Comment(0) | エラリイ・クイーン | 更新情報をチェックする

2018年12月10日

R・レヴィンソン&W・リンクの世界(16)ザ・クロニクル・オブ・レヴィンソン&リンク

R・レヴィンソン&W・リンクの世界(16)

The Chronicle of Levinson&Link

ザ・クロニクル・オブ・ヴィンソン&ンク

image2.jpg

- A chronicle of their lives and works.

~リチャード・レヴィンソン&ウィリアム・リンク年代記~

(2022.8.18 更新)


 皆様、こんばんは。
 めとろんです。

 かの有名な「刑事コロンボ」の原作者、ウィリアム・リンク&リチャード・レヴィンソンの作品を、ぼくの感想をまじえてご紹介する「W・リンク&R・レヴィンソンの世界」

 1985年3月23日(土)、NHK総合で放送された『殺しのリハーサル』
 ぼくは、中学を卒業した春休み。高校進学への期待と漠然とした不安の、宙ぶらりんな日々。そんな、茫漠とした人生において、何処にも所属せず、何処の誰でもない、ちょっとした空白の谷間に、突如として出現した衝撃。
 あの日の感動とともに、胸に刻まれた「リチャード・レヴィンソン&ウィリアム・リンク」の名前。
 極東にひっそりと暮らす、ひとりの少年にとって、生涯忘れ得ぬ出会いでした。
 
 ーあれから早幾年、40年近く経っても、いまだに彼らの作品と生涯を、追いかけています。



 この項は、「ザ・クロニクル・オブ・レヴィンソン&リンク」と題し、彼ら2人が「刑事コロンボ」に行き着くまでの歩みを、年代記風に綴っていく試みです。
 膨大な既存のデータも、バラバラの状態ではその一つひとつの相互関係が掴めません。年表形式で事実を並べ、俯瞰的に眺めてみることで、新たな発見が期待できると思います。


続きを読む
posted by めとろん at 09:40| 千葉 ☁| Comment(2) | R・レヴィンソン&W・リンクの世界 | 更新情報をチェックする

2018年11月12日

オイディプス王の憂鬱 ~スーパープレミアム 『悪魔が来りて笛を吹く』(2018)~ 《ミニコラム》

《ミニコラム》

オイディプス王の憂鬱
The Melancholy of Oedipus Rex

アポロン3.png

悪魔1.png

悪魔タイトル.png

~スーパープレミアム 『悪魔が来りて笛を吹く』(2018)~

 皆さま、こんにちは。めとろんです。

 2018年7月28日(土)21:00~23:00、NHK-BSプレミアムにて、新作ドラマ『スーパープレミアム 悪魔が来りて笛を吹く』が放送されました。
 
 【『悪魔が来りて笛を吹く』の内容をネタばれしている部分があります。原作未読・ドラマ未見の方は、大変申し訳ありませんが、ご遠慮をお願い致します。】

続きを読む
posted by めとろん at 18:43| 千葉 ☁| Comment(4) | 横溝正史 | 更新情報をチェックする

2018年11月11日

R・レヴィンソン&W・リンクの世界(33)Murder, She Wrote('84-'96) Act.4 "まだ、素人"探偵

R・レヴィンソン&W・リンクの世界(33)

Murder, She Wrote('84-'96)
Act.4

image1.jpeg

47.jpeg

"まだ、素人"探偵

 皆さま、ご無沙汰しております。
 めとろんです。
 『Murder, she wrote』ジェシカおばさんの事件簿の第4回です。
 今年の前半は、父の入院や、母の介護施設探しから入所と、何かと忙しい日々でありました。
 春うららかな日から、気がつけば早、秋も深まる季節です。
 秋の夜長に、ぜひ気楽にお読みください。

続きを読む
posted by めとろん at 09:10| 千葉 ☀| Comment(6) | R・レヴィンソン&W・リンクの世界 | 更新情報をチェックする