Honeymoon with a Stranger Act.2


ロベール・トマ『罠』との距離
皆様こんばんは、めとろんです。
10月に入っても、いまだ残暑厳しいこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
我が家は、長男たっくんの運動会も終わり、穏やかな日常を取り戻しつつあります。
彼が実家に行っている、僅かな午後の比較的平穏な時間に、『妄執の館』の後編を、気楽に綴って参りたいと思います。
【 ロベール・トマ作「罠」について 】
—さて、ここで先に進む前に、『妄執の館』のオリジナルである、「フランスのヒッチコック」の異名を持つ舞台作家ロベール・トマによる不朽の名推理劇、『罠』('60年1月30日・初演)について触れないわけにはいきません。
『他人の向う側』、『消えた花嫁』も俎上に上げさせていただく予定ですので、その比較の為に、作品の詳細をここに記します。
《大変申し訳ございませんが、『罠』以下、その脚色作品を未読・未見の方は、以下をご遠慮願えれば幸いです。》
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