劇団フーダニット創立20周年記念公演『六人の令嬢』 C・B・ギルフォード作

劇団フーダニット創立20周年記念公演 六人の令嬢 Bull in a China Shop at タワーホール船堀 『ヒッチコック劇場』と、エラリイクイーンズマガジンと…  皆さま、こんにちは。めとろんです。  今回は、江戸川区を拠点に活動する、稀有なるミステリ劇専門劇団、「劇団フーダニット」の創立20周年記念公演、『六人の令嬢』(C・B・ギルフォード 作 松坂晴恵 訳)の感想を、綴って参りたいと思います。  さすが、創立20周年記念公演だけあって、カラー刷りの豪華パンフレットに、劇団フーダニット広報部・松坂健氏による 「陶器屋さんに猛牛を連れてきてはいけません! 舞台『六人の令嬢』たちについて」  …という解説文が掲載されているのですが、そこには本公演を行うきっかけとなった、ある感動的な経緯が記されています。  ぜひ、ご一読をお勧めしておきたいと思います。

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めとLOG 13th Anniversary ピュアーマリー公演『エラリー・クイーン ミステリーオムニバス~観客へ…

めとLOG 13th Anniversary ピュアーマリー公演 『エラリー・クイーン ミステリーオムニバス~観客への挑戦~』 at 全労災ホール/スペースゼロ  2019年4月11日(木)~4月14日(日)  皆さまこんにちは、めとろんです。  またまた久しぶりの更新です。  ブログ創設13年のお祝いも兼ね。(笑)  今回は、レヴィンソン&リンクの傑作戯曲『殺しのリハーサル』を幾度にもわたり成功させてきた、ピュアーマリーさんが、新たに挑む推理劇『エラリー・クイーン ミステリーオムニバス~観客への挑戦~』を、観劇してきた感想を、少々述べてみたいと思います。

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R・レヴィンソン&W・リンクの世界(16)ザ・クロニクル・オブ・レヴィンソン&リンク

R・レヴィンソン&W・リンクの世界(16) The Chronicle of "Levinson&Link" ザ・クロニクル・オブ・レヴィンソン&リンク ~『刑事コロンボ』への道程~ 皆様こんばんは、めとろんです。 かの有名な「刑事コロンボ」の原作者、“TV界のエラリー・クイーン”こと、ウィリアム・リンク&リチャード・レヴィンソンの作品を、ぼくの感想をまじえてご紹介する「W・リンク&R・レヴィンソンの世界」。 今回は、「ザ・クロニクル・オブ・レヴィンソン&リンク」と題し、彼ら2人が「刑事コロンボ」に行き着くまでの歩みを、年代記風に綴ってみたいと思います。 膨大な既存のデータも、バラバラの状態ではその一つひとつの相互関係が掴めません。年表形式で事実を並べ、俯瞰的に眺めてみることで、新たな発見が期待できると思います。 ※以前、アップした記事の不備を改訂し、新たに彼らのクロニクルの、更新を再開したいと思います。 よろしくお願い致します。

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オイディプス王の憂鬱 ~スーパープレミアム 『悪魔が来りて笛を吹く』(2018)~ 《ミニコラム》

《ミニコラム》 オイディプス王の憂鬱 ~スーパープレミアム 『悪魔が来りて笛を吹く』(2018)~  皆さま、こんにちは。めとろんです。  2018年7月28日(土)21:00~23:00、NHK-BSプレミアムにて、新作ドラマ『スーパープレミアム 悪魔が来りて笛を吹く』が放送されました。    【『悪魔が来りて笛を吹く』の内容をネタばれしている部分があります。原作未読・ドラマ未見の方は、大変申し訳ありませんが、ご遠慮をお願い致します。】

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R・レヴィンソン&W・リンクの世界(33)Murder, She Wrote('84-'96) Act.4 "まだ…

R・レヴィンソン&W・リンクの世界(33) Murder, She Wrote('84-'96) Act.4 "まだ、素人"探偵  皆さま、ご無沙汰しております。  めとろんです。  『Murder, she wrote』ジェシカおばさんの事件簿の第4回です。  今年の前半は、父の入院や、母の介護施設探しから入所と、何かと忙しい日々でありました。  春うららかな日から、気がつけば早、秋も深まる季節です。  秋の夜長に、ぜひ気楽にお読みください。

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Blu-ray化切望!『押繪と旅する男』('94)めとLOG 12th Anniversary 《ミニコラム》

Blu-ray化切望! 『押繪と旅する男』('94) めとLOG 12th Anniversary 《ミニコラム》  皆様こんにちは、めとろんです。  光陰矢の如しー。  自分でも驚くべきことに、前回の更新から、あっと言う間に1年が過ぎ去ってしまいました。  この1年、新居への引越しに仕事でも部署の移動と、慌しいことこのうえない日々であったとは言え、流石に1年間の開店休業状態は如何なものかと、反省することしきり。  ブログ創設12年を越えましたが、今年はさらに気楽に、更新していきたいと思っています。  ご愛顧のほど、引き続きよろしくお願い致します♪  

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めとLOGスペシャル編 "美酒少し海へ流しぬ" ミステリ好きに贈る『大河ドラマ 平清盛』・讃 祝!CS初放送

めとLOGスペシャル編 "美酒少し海へ流しぬ" ミステリ好きに贈る 『大河ドラマ 平清盛』・讃 祝!CS初放送 皆様こんにちは、めとろんです。 さて、この度、遂に『大河ドラマ 平清盛』がチャンネル銀河にて、CS初放送(2/20(月)からスタート)となります。 本放送の際は、某知事の「画面が汚い」発言を始めとした、的外れな酷評を浴びながらも、今や「元祖ソーシャル大河」などと喧伝されるほど、Twitterを中心としたSNS上での話題の、大きな盛り上がりも現在の『真田丸』等に引き継がれるエポックな作品であったと思います。 今回は、CS初放送に今こそ再評価の絶好の機会と、エールを送る意味で『大河ドラマ 平清盛』の感想をまとめて採録したいと思います。 少々、お付き合いのほどを。 尚、物語のネタばれを含む内容ですので、特に後半はお気をつけ下さい。

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「善悪の彼岸」の彼方へ 多羅尾伴内と金田一耕助 ~スーパープレミアム『獄門島』(2016)~ 《ミニコラム》

《ミニコラム》 「善悪の彼岸」の彼方へ 多羅尾伴内と金田一耕助 ~スーパープレミアム『獄門島』(2016)~  皆さま、あけましておめでとうございます。めとろんです。  2016年11月19日(土)20:00-22:00、NHK-BSプレミアムにて、新作ドラマ『スーパープレミアム 獄門島』が放送されました。   このドラマを楽しく拝見しながら僕は、今さらながら三つの殺人の見立てに使用された三首の俳句について改めて、つらつらと考えを巡らせていました。  「むざんやな 冑の下の きりぎりす」と「一つ家に 遊女も寝たり 萩と月」に関しては、二首揃って芭蕉翁の句であり季語が「秋」、どちらも嘉右衛門のお小夜への怨念の具現化ともいうべきアイテムが含まれており、根拠のある「見立て」の必然性が感じられます。  つまりは釣鐘=『娘道成寺』を演ずるお小夜、一つ家=祈祷所で加持祈祷をするお小夜の記憶へとつながる内容となっていると思わせます。  それに対して、「鶯の 身をさかさまに 初音かな」の一首だけ、なぜか芭蕉の高弟であった室井其角の句であり、季語も「春」、明確なお小夜との関連アイテムも含まれてはいないという…この差は何故なのか、以前から疑問に思っていました。  想像を逞しくすれば、鬼頭嘉右衛門翁は、風流人にして磊落な自由人・其角を自分に重ねていた、いわゆる"其角ファン"だったのではないか…芭蕉翁の二首は純粋に「見立て」のため、しかし最初の「鶯」の句は、多分に映…

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JENNY WILDE IS DROWNING('70) ジェニー・ワイルド・イズ・ドラウニング ヘンリイ・スレッ…

JENNY WILDE IS DROWNING('70) ジェニー・ワイルド・イズ・ドラウニング ~ネーム・オブ・ザ・ゲーム The Name of the Game~  皆さまこんにちは、めとろんです。    今回は、故・都筑道夫氏の『サタデイ・ナイト・ムービー』(集英社文庫)における、「もっと技巧を」(P26)の項で紹介されている『ネーム・オブ・ザ・ゲーム』の一編について書いてみたいと思います。  かつて拙ブログで、『いのちの紐』('65)的な”電話サスペンス”の名作としてお伝えした作品で、都筑氏が「日本のサスペンスドラマも、低予算でも脚本に技巧を凝らせば負けないものができるはずだ、アメリカでは…」と、そのお手本として挙げているのがこのドラマの「ジェニイ・ワイルド・イズ・ドラウニング」(1970年3月27日放送・第2シーズン第24話)という回でした。

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ハートのクイーン ヒッチコック・サスペンス『探索』('63) エラリイ・クイーン×リイ・ブラケット×ハーヴェイ・…

ハートのクイーン ヒッチコック・サスペンス 『探索』 Terror at Northfield ('63) 原作:エラリイ・クイーン「動機」The Motive 《ミニコラム》  皆さま、こんにちは。めとろんです。今回は、かの「ヒッチコック劇場」が1時間枠に拡大した「ヒッチコック・サスペンス」の第2シーズン第35話「探索」Terror at Northfield(1963年10月11日放送)について少々お話してみたいと思います。

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In Broad Daylight('71)『暗闇の中の殺意』 ラリー・コーエン脚本、倒叙ミステリTVムーヴィーの…

In Broad Daylight('71) 『暗闇の中の殺意』 ラリー・コーエン脚本、 倒叙ミステリTVムーヴィーの隠れた佳品!  皆様こんにちは、めとろんです。  今回は、TVムーヴィー『暗闇の中の殺意』('71)をご紹介します。    フレデリック・ノットの『暗くなるまで待って』の設定を逆転させたかのような、「犯人が盲目」の倒叙ミステリ劇の隠れた佳品です。原題の"In Broad Daylight"とは「白昼堂々」といった意味で、発端となる親友と妻の逢瀬、犯行、そして結末…、設定と併せて考えると、極めてシニカルで味わい深いタイトルになっています。

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(改訂版)思いつき「悪魔の手毬唄」考 「書かでもの記」より

思いつき『悪魔の手毬唄』考 (改訂版) 横溝正史「書かでもの記」より  皆様こんにちは、めとろんです。  今回は、横溝正史(敬称は略させて頂きます)の傑作長編『悪魔の手毬唄』について、少々述べてみたいと思います。  隠す必要もありませんが、ぼくは少年時代から横溝正史の作品を愛読してきました。  本格ミステリを人並みに好きになった最初のきっかけも、中学2年生の時、表紙の過激さから書店員さんの目を気にしながら購入した、『獄門島』(角川文庫版)でした。  そして、ぼくをその行動に走らせたのは、小学生のとき親戚の家のテレビ放映でたまたま見た、市川崑監督・石坂浩二主演の金田一耕助シリーズだったのでした。

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