帝都の夜明け 昭和三年の陪審裁判(’89) ~治安維持法下の裁判劇~

帝都の夜明け  昭和三年の陪審裁判(’89) ~治安維持法下の裁判劇~  皆さま、こんにちは。  めとろんです。  今回は、連続テレビ小説『虎に翼』がめでたく放映スタートし、裁判や法律への意識が高まる期待を込めて、1989年9月27日、NTV『水曜グランドロマン』枠で放映された、傑作法廷劇『帝都の夜明け 昭和三年の陪審裁判』をご紹介したいと思います。

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めとLOG 18th ANNIVERSARY Close Your Eyes(2023)瞳をとじて ~喪われゆくも…

めとLOG 18th ANNIVERSARY Close Your Eyes(2023) 瞳をとじて ~喪われゆくもの、遺りゆくもの~  皆さま、こんにちは。  めとろんです。  なかなかに忙しい日々で、なかなかブログの更新も儘ならず…。  2006年2月15日にスタートして以来、当ブログは18周年と相成りました。  ゆっくりとではありますが、これからも、御愛顧のほど、宜しくお願い申し上げます。

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原作: 辻真先『旅路 村でいちばんの首吊りの木』('86) ~受け継がれる、業(カルマ)の「旅路」~

旅路 村でいちばんの首吊りの木(’86) ~受け継がれる、業(カルマ)の「旅路」~  皆さま、こんにちは。  めとろんです。  10月某日、母が逝いた。  父が肝臓癌で亡くなって約4年弱。  脳梗塞の症状が若干みえ、介護施設から検査入院したものの、元気に食事を摂れていると話がありホッとしていた矢先、深夜の緊急連絡で病院に駆けつけると、静かに横たわる母の手はすでに硬く、でもまだ、少しのぬくもりが残っていた。  「男」であったからかも知れないが、母はぼくにとって、一種の「謎」だった。  両親は奔放な兄にかかりきりで、少年時代のぼくは、放っておかれているような気持ちがあった。口数は少なくも、どこまでも献身的であった母。「子育てに失敗した」と時折口にし、可愛い孫に接するときも、どこか及び腰であったことを思い出す。    遠くの水面に朧げに浮かぶ、母の面影を偲びつつ、この作品について少々、感じたところを述べてみたい。

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《放映30周年特別企画》① ソフト化切望! 人間の証明(’93)Evidence of Humanity ~初期…

《放映30周年特別企画》① ソフト化切望! 人間の証明(’93) Evidence of Humanity ~初期シナリオ考~  皆さま、こんにちは。  めとろんです。  今回は、放映から30周年の特別企画。以前、記した1993年のフジテレビ「日本推理傑作選」、『人間の証明 Evidence of Humanity』について補足として、鎌田敏夫氏によるシナリオと本編との比較をし、相も変わらず、この貴重な作品のソフト化を切望したいと思います。 【  今回は、このドラマの結末に関するネタバレを含みます。恐れ入りますが、未見の方は、御遠慮頂ければと思います。 】

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《ミニコラム》 Cassandra's Dream(2007)ウディ・アレンの夢と犯罪(カサンドラズ・ドリーム)~…

≪ミニコラム≫ Cassandra's Dream(2007) ウディ・アレンの夢と犯罪  皆さま、こんにちは。  めとろんです。  この初夏から仕事が新体制で、疲労困憊な状況が続いています。(汗)  炎天下、多忙な日々です。  灼熱の太陽から逃れる為にも、遥か大海原を目指し、あてどない航海に出かけたい気分にもなるというもの。  …そんなわけで、『ウディ・アレンの夢と犯罪(カサンドラズ・ドリーム)』(2007)に《ミニ・コラム》として、少々触れておきたい。

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『反世界』への飛翔 The Flight to the Anti-World ~構成違うのなぜで章~ 祝!『仮題・…

『反世界』への飛翔  The Flight to the Anti-World ~構成違うのなぜで章~ 祝!『仮題・中学殺人事件』新装版  皆さま、こんにちは。  めとろんです。  さて、この4月28日、めでたく新装版が発売となった、辻真先先生の名作『仮題・中学殺人事件』について、今回は少々、思うところを記しておきたいと思います。 【 今回は、『仮題・中学殺人事件』に関するネタバレが含まれます。かならず、読了後にお読み頂けたら幸いです。】

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graffiti on the metro ~ 地下鉄の落書き ~

graffiti on the metro ~ 地下鉄の落書き ~  皆さま、こんにちは。  めとろんです。  今回は、ちょっとした昔ばなし。  ぼくが過去に描いてきたイラストや漫画の一部を、掲載してみたいと思います。少々、お付き合い願えたら嬉しいです。

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めとLOG 17th ANNIVERSARY 『シャーロック・ホームズ人物解剖図鑑』(絵と文/えのころ工房)

めとLOG 17th ANNIVERSARY シャーロック・ホームズ人物解剖図鑑 (株式会社エクスナレッジ) (絵と文/えのころ工房) ~祝!『シャーロック・ホームズ人物解剖図鑑』第2弾制作開始!!~  皆様こんにちは。  めとろんです。  さてさて、同じような文面をお目にかけるのも、何回目になるのでしょう。2006年2月15日にスタートして以来、今月で、当ブログは17周年。    時を同じくして今月、スーパー漫画家コンビ、えのころ工房様が著された大労作であり快作、『シャーロック・ホームズ人物解剖図鑑』が、満を持して出版されたことが、心から喜ばしい。  『緋色の研究』、『四つの署名』の初期長編、そして短編集『シャーロック・ホームズの冒険』に登場するキャラクターたちが、小説のディティールに沿いながらも魅力的に親しみ易く描かれていて、ページを捲るだけで楽しい♪  まずは、大変に、おめでとうございます!!

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めとLOG ミステリー映画の世界 横溝正史/日本探偵小説 INDEX

めとLOG ミステリー映画の世界 横溝正史/日本探偵小説 INDEX ~探偵小説クロニクル~ (2023.05.06. 更新)  皆様、こんにちは。  めとろんです。  今まで、横溝正史作品ほか、日本に於ける探偵小説に言及した記事も、多々執筆してきたことに、改めて思い至りました。  何しろ、長期間にわたって記事が分布しており、その方面に興味がある方にも、アクセスし易い環境作りをと思い立ち、このINDEXを設置致します。  主に、正史、乱歩を中心とした、戦前・戦後初期の探偵小説に関する内容を含むリンクです。ぜひ、ご活用ください。

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R・レヴィンソン&W・リンクの世界(53)Charlie Cobb: Nice Night for a Hangi…

R・レヴィンソン&W・リンクの世界(53)Charlie Cobb: Nice Night for a Hanging(’77)縛り首の夜 ~サスペンス西部劇TVムーヴィーの快作~ Charlie Cobb: Nice Night for a Hanging(’77) 縛り首の夜   ~サスペンス西部劇TVムーヴィーの快作~  皆様、こんにちは。  めとろんです。   かの有名な「刑事コロンボ」の原作者、ウィリアム・リンク&リチャード・レヴィンソンの作品を、ぼくの感想をまじえてご紹介する「W・リンク&R・レヴィンソンの世界」。  今回は、リチャード・レヴィンソン&ウィリアム・リンクが製作総指揮と原案、盟友ピーター・S.フィッシャーが製作、原案&脚本を担当した、『縛り首の夜』(’77)をご紹介します。

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R・レヴィンソン&W・リンクの世界(52)《小説編⑫》レヴィンソン&リンク劇場 突然の奈落 リチャード・レヴィンソ…

R・レヴィンソン&W・リンクの世界(52)《小説編⑫》レヴィンソン&リンク劇場 突然の奈落 リチャード・レヴィンソン&ウィリアム・リンクの短編集、その2 レヴィンソン&リンク劇場 突然の奈落 リチャード・レヴィンソン&ウィリアム・リンク 後藤安彦 他◎訳    皆さま、こんにちは。  めとろんです。  かの有名な「刑事コロンボ」の原作者、ウィリアム・リンク&リチャード・レヴィンソンの作品を、ぼくの感想をまじえてご紹介する「W・リンク&R・レヴィンソンの世界」。  今回は、昨年9月に続き出版された、レヴィンソン&リンク若き日の短編を網羅する、『皮肉な終幕』に続く第二弾、『レヴィンソン&リンク劇場 突然の奈落』(扶桑社)について、ぼくの感想をまじえて、ご紹介させて頂きます。 ※「少年期の終わり Richard Levinson&William Link's Boyhood's End ~リチャード・レヴィンソン&ウィリアム・リンク 初期短編 概観~」を併録しています。

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《スペシャル企画》『福家警部補の挨拶』 ~原作者・大倉崇裕氏に、ここが聞きたい!Q & A~

《スペシャル企画》 『福家警部補の挨拶』  ~原作者・大倉崇裕氏に、     ここが聞きたい!Q & A~ (イラスト:えのころ工房)  皆さま、こんにちは。  めとろんです。  今回は、スペシャル企画!  『福家警部補』シリーズをはじめ、同じく連続ドラマ化された『小鳥を愛した容疑者』に始まる警視庁いきもの係シリーズや白戸修シリーズ、そして『三人目の幽霊』、『七度狐』等の落語シリーズ等を執筆され、『ルパン三世Part6』(シリーズ構成)、『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(脚本)等、映像分野での活躍も著しい、原作者・大倉崇裕氏。  今回は、TVシリーズ『福家警部補の挨拶』に関する、書簡による17の質問に、お答えいただきました。  いちファンの不躾な質問に、丁寧に、真摯にお答えいただき、心より感謝の気持ちでいっぱいです。  大変に、ありがとうございました!    それでは、たっぷりお楽しみください♪

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R・レヴィンソン&W・リンクの世界(番外編⑤)大発見! 妻を殺せば(’62)~「殺人処方箋」本邦初翻訳~

R・レヴィンソン&W・リンクの世界(番外編⑤) 大発見! 妻を殺せば(’62) DEAR CORPUS DELICTI ~「殺人処方箋」本邦初翻訳~  皆さま、こんにちは。  めとろんです。  この度、「日本に於ける『刑事コロンボ』史」に、大発見がありました。  

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めとLOG 16th Anniversary 地下鉄の笑劇(ファルス)~「めとLOG」というタイトルの由来。~

めとLOG 16th Anniversary 地下鉄の笑劇(ファルス) ~「めとLOG」というタイトルの由来。~  皆様、こんにちは。  めとろんです。  めとLOG《ミステリー映画の世界》は、この2月15日で開設16年となります。  いつも、足繫く訪問して頂き、大変にありがとうございます。  さてさて、この16年、このブログの「めとLOG」というタイトルに言及したことが無いことに今さらながら気づき、この機会に記しておこうと思います。

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《ミニコラム》女マネージャー金子かおる 哀しみの事件簿1(2002) ~本格ミステリTVムーヴィーの快作~

《ミニコラム》 女マネージャー金子かおる    哀しみの事件簿 1(2002) Kaoru Kaneko, manager of the comedians         The Case Files of Sorrow File.1 ~本格ミステリTVムーヴィーの快作~  皆様、こんにちは。  めとろんです。  今回は、本格ミステリTVムーヴィーの快作である『女マネージャー金子かおる 哀しみの事件簿1』(2002)をご紹介します。

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《ミニコラム》ミステリとしての『大河ドラマ 新選組!』(改訂版) ~風太郎的歴史観と、歴史の「虚無」を見つめる視線~

《ミニコラム》 ミステリとしての、 『大河ドラマ 新選組!』 (改訂版) 『大河ドラマ 鎌倉殿の13人』スタート記念 ~風太郎的歴史観と、   歴史の「虚無」を見つめる視線~  皆さま、こんにちは。  めとろんです。  ぼくは、熱烈な三谷幸喜さんのファンであり、『古畑任三郎』はもちろん全エピソードを観ていますし、たくさん好きな作品もあります。  でも、この『大河ドラマ 新選組!』への思い入れは、格別なものがあるのです。    この記事のオリジナルは、2006年2月17日、ブログ開設の僅か2日後にアップされました。   今回は、齢五十を越えた今、16年前の自分と語り合うような心持ちで、あらためて、このドラマについて、少々語ってみたいと思います。

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